バイオ式処理法の解説ページでも触れましたが、生ゴミを生ゴミ処理機で分解して堆肥化する事を「コンポスト」といいます。近年、小型の機種が比較的購入しやすい価格帯に落ち着いてきたことや、環境問題への意識の高まりから、家庭への生ゴミ処理機の普及率も徐々に伸びてきました。
しかし、家庭用の生ゴミ処理機で生成される堆肥は品質にムラがあり、少量であるため、自宅内での利用に留まり、全体の5%程しかリサイクルされていないのが実情のようです。ただ、生ゴミ処理機の品質が向上し、一般家庭にゴミを再利用するライフスタイルが浸透していけば、循環型社会が実現される日が来るのかもしれません。
生ゴミが大量に出る施設では、コンポストをすること自体が“悪臭”という大きな問題を伴っていたため、敬遠されるケースもあったそうです。ですが、近年では匂いが出ない処理方法が確立されたため、悪臭の心配はほとんどなくなりました。こうした状況に、事業用ゴミ処理が有料化されたことも追い風になり、企業でもコンポストを行える生ゴミ処理機を購入する動きが高まっています。大量に生ゴミを処理し、コンポストする業務用の生ゴミ処理機では、均質で安定した堆肥を組成できます。この利点を活かして近隣の菜園と堆肥を取引し、ビジネスに活用しているケースもあるようです。
また、山梨県富士河口湖町のような他の市町村に生ゴミの処理を委託している自治体では、その費用を軽減するために業務用生ゴミ処理機(コンポスト)の導入を推奨しており、費用の一部を負担していることもあるようです。こうしたケースは、長期的な財政対策に加えて、資源の再利用を視野に入れた地域ぐるみのリサイクル政策といえます。
ちなみに、生ゴミ処理機から生成される飼料には、堆肥のタイプと液体肥料のタイプがあります。これは、機種によってどちらが生成されるかが変わります。堆肥の場合には定期的に取り出さなければならず、液体肥料の場合には、普段は家庭用排水と同じように流せます。必要な時だけ、肥料として取り出す事ができるという点で、液体肥料は利用者の自由度が高いです。堆肥の場合は、その都度出る量を使いきれずに結局燃えるゴミとして出してしまったりする例もあるようです。